暑さと紫外線対策の必須アイテム【日傘】
買い物や通勤で目的地に到着するまえに暑さでヘトヘトになってしまう、なんてこともあるのではないでしょうか。暑さ対策にはいろいろなアイテムがありますが、日傘を使用することで日差しをさえぎり、暑さによる疲れや不快感をおおきく軽減することができます。
最近では「完全遮光」と記載がある日傘もたくさん販売されており、紫外線対策にも重要な夏の定番アイテムです。
ではそもそも紫外線とはどのようなものなのか、また、日傘を使用することでどんなメリットがあるのか、そんな疑問をまとめてみました。
目次
紫外線から受ける影響とは?
日差しが強い季節になると「紫外線対策」の他に「UVカット」という言葉をあちこちで見かけるようになります。「UV」とは”ultraviolet”の略で”紫外線”の意味です。「紫外線」「UV」と聞き慣れたことばですが、1年のうち半年ほど強く降りそそぎ、わたしたちのからだにそのダメージが蓄積されていきます。
皮膚がダメージをうける
紫外線を浴びることでよく知られる影響が、皮膚へのダメージです。紫外線が皮膚へ与えるダメージは2種類あります。
1つめは、日焼けや免疫機能低下など、数時間から数日であらわれるもの。
2つめは、シミやシワなど皮膚の老化促進へとつながるもの。こちらは数ヶ月から数十年浴びつづけた、紫外線の影響によるものです。
日焼けや免疫機能の低下などは数時間から数日であらわれるため、症状があらわれたそのときにすぐに気がつくことができ、早い対処が可能です。しかし皮膚の老化促進は慢性的に浴びる紫外線によるものなので、気づけばシミやシワができていた、ということになります。
また、紫外線をうけたダメージにより皮膚がんを誘発することがあり、紫外線の皮膚への影響はジワジワと判明していきます。
紫外線は目にもダメージを与える
日差しが強くなると、日焼け止めを塗ったり、日傘をさすことで皮膚をまもり日焼けをふせぐ、ということが毎年注目されています。
しかし皮膚だけでなく、目も日焼けをしてしまうことがあります。
曇りの日も紫外線には要注意
曇りの日になると日差しが雲にさえぎられ、暑さが少しやわらぎ紫外線も弱まっているように感じます。しかし曇りの日であろうと紫外線の弱まりにはあまり影響がなく、薄い雲の場合は80%以上の紫外線が雲を通過しているそうです。
紫外線に注意する時期はいつまで?
紫外線が強いといわれている時期は、春から初秋の4月から9月です。この期間、1年間のおよそ70〜80%の紫外線にわたしたちはさらされています。
(参考資料:紫外線環境保健マニュアル(環境省作成))
完全遮光の日傘とは?
最近では「完全遮光」と記載のある日傘がたくさん販売されています。
「完全遮光」とは『太陽の光を100%さえぎるもの』です。
強い日差しをさえぎることで、暑さの軽減につながり、紫外線対策にもなります。日差しが強い日々にそなえるかたは、とくにこの「完全遮光」のものを選んでいるようです。
日傘を使用して得られるメリットとは?
紫外線対策
紫外線により、皮膚と目がダメージを受けてしまうことをお伝えしましたが、そのダメージを少なくするために紫外線対策が必要となります。
紫外線対策には毎年、日焼け止めがおおきく注目されますが、日傘をさすことも重要な対策の1つです。
太陽から地上に達する光を「直射光(ちょくしゃこう)」と言いますが、日傘をさすことで直射光をさえぎることができ、紫外線対策へとつながります。
暑さ軽減
直射光をさえぎることで、暑さも大幅に軽減することができます。
完全遮光のものであれば、太陽の光が日傘の生地をとおして透けることがないので、商品によっては日傘の中は、-10℃になると紹介されているものもあるほどです。
日傘を選ぶポイント
日傘の色
日傘の色について、白と黒で違いがある、と聞いたことはないでしょうか。
「白は光を反射するため熱は吸収しづらいが、紫外線カット率は低い。黒は光を吸収するため熱を持ちやすいが、紫外線カット率は高い」
このように言われていたことがありますが、現在では紫外線カット率が高いものや遮光率100%のものであれば、色によって違いはないとされています。
ただし、日傘の内側の色については、黒色など濃い色のものがオススメです。
その理由は、地面や建物からの照り返しが日傘の内側に当たるから。
地面や建物からの照り返しは、からだの下や横から肌に向かってきます。日傘の内側が白色などの明るい色であると、光が反射してしまい肌に当たってしまうため、内側が濃い色のものと比べると紫外線のダメージを受けることになってしまいます。
そのため、照り返しの影響をなるべく抑えることができる、内側が黒色など濃い色の日傘を選ぶようにしましょう。
開いたときのサイズ
日傘のサイズはさまざまです。
コンパクトサイズの日傘は、通常の雨傘よりも小さく大人1人分ほどの幅。
標準的なサイズのものは、雨傘ほどの大きさです。晴雨兼用であれば標準サイズを選んでいたほうが、雨が降った際もからだや荷物が比較的ぬれることなく使用することができるかと思います。
ワイドサイズになると、お子様とお出かけで一緒に日傘に入ることなどもできるサイズです。
便利なワンタッチ式
日傘の中でもワンタッチで自動開閉されるものが、使い勝手がよくオススメです。
持ち手にあるボタンを押すだけなので、片手でラクラク開閉することができます。
荷物が多いときやお子様と手をつないでいて片手がふさがっているとき、また車の乗り降りの際などサッと開閉できるので、もたつくことなくスムーズです。
日傘の寿命・買い替え時期は?
日傘の寿命・買い替えの時期は、UVカットの効果が落ちる2〜3年です。
UVカットの効果は、開閉の際の摩擦で生地に痛みが発生することで、低下してしまいます。
また、折りたたみの日傘であれば、カバンの中に保管している場合に、ほかの荷物に引っ掛かるなどして傷がたくさんついてしまったり、穴があいてしまうと日差しをさえぎることができなくなってしまいます。日傘の効果がおおきく低下してしまう原因となるので、カバンにいれて持ちあるく際は、傷をつけないよう注意して保管しましょう。
日傘は男性にもオススメのアイテム
何年か前までは『日傘=女性』というようなイメージが強かったのではないでしょうか。
女性が日焼け防止のために日傘をさし、男性が日傘を持ちあるく姿を見ることは、あまりなかったかと思います。
しかし最近ではフリルやレースなど付いていない、男性も使用しやすいデザインの日傘が販売されています。
紫外線がからだに与える影響や、日差しの暑さは性別関係なく同じものです。年々猛暑日が多くなっているのではないか、と思うような暑さが続いています。
日傘は日焼け防止・紫外線対策だけでなく、暑さも軽減してくれるアイテムです。お好みの日傘を見つけて、買い物や通勤時など、外出の際にぜひ使用してみてください。
日傘で快適に紫外線防止・暑さをのりきる
紫外線がわたしたちに与える影響と、日傘のメリットについてお伝えしてきました。
紫外線は4月から9月にかけて強くなり、シミやシワ、老化促進、また目にもダメージをあたえ白内障の原因となってしまいます。それらを予防するためには、日々紫外線対策をしておくことが重要です。
日傘をすでにお持ちのかたは、日傘のUVカット効果をきちんと得るために、2〜3年を目安に買い替えをするよう注意しましょう。
また、これまで日傘を使用してこなかったかたも、紫外線がからだへ与えるダメージへの対策と暑さ対策のため、ご自身の生活にあったピッタリの日傘を見つけ、ぜひ使用を検討してみてくださいね。