男性が日傘をさすのは恥ずかしい?日傘の効果やおすすめのメンズ日傘を紹介
夏の外出時に感じる暑さや強い日差しの紫外線対策として、日傘は有効なアイテムです。しかし、日傘は女性が持つものというイメージが強く、男性が使うのは恥ずかしいと感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、性別関係なく暑さ・紫外線対策ができる日傘の効果やメリットのほか、実際に日傘を使用している男性の割合などを紹介します。メンズ日傘の選び方とおすすめの商品も記載しているため、日傘の使用を検討している方やギフトとして送ることを検討している方は参考にしてみてください。
日傘の効果とは?男性にもメリットはある?
生活に日傘を取り入れると暑さ対策ができるほか、日差しから受ける肌・髪へのダメージを軽減できるなど、さまざまな効果が期待できます。性別関係なく使用するメリットがあるアイテムです。
以下では、日傘によって得られる主な効果やメリットを4つ紹介します。
熱中症予防になる
気温が30°Cを超える日もある夏場は、強い日差しによって建物の壁や地面まで熱くなります。体感温度は40°C近くになるケースもあり、直射日光を浴びる状態で外出すると熱中症になりかねません。そこで、上半身に当たる直射日光を遮断できる日傘を使用すると、体感温度を下げるのに役立つためおすすめです。
環境省が公開している資料では、木陰や人口の日よけを活用すると壁・地面などの熱さを軽減でき、体感温度を3〜7℃低下させられると記載があります。
(出典:環境省「まちなかを涼しくしよう!」/https://www.env.go.jp/content/900400046.pdf)
直射日光を遮り体感温度を下げられる日傘は、熱中症予防に効果的なアイテムです。暑さ・熱中症対策として、エリアによっては県や自治体が主体となり日傘の普及啓発に取り組んでいます。
(出典:彩の国 埼玉県「「暑さ対策」としての日傘の普及啓発」/https://www.pref.saitama.lg.jp/a0502/higasa/higasa.html)
汗対策ができる
日傘によって直射日光を遮断すると体感温度が下がります。汗の発汗量が抑えられるため、日傘は汗対策としても有効なアイテムです。日陰を歩いたり帽子を被ったりするだけでも、ある程度日光は遮断できます。しかし、より効果的に対策するには、体の広い範囲をカバーでき日陰を持ち歩ける状態となる日傘がおすすめです。
また、発汗量が抑えられると服につく汗ジミが少なくなり、身だしなみのケアにも役立ちます。とくに筋肉量が多く汗をかきやすい男性にとっては、通勤時や外回り営業などのビジネスシーンでも日傘の活躍が期待できるでしょう。
日焼け対策になる
日焼け止めにプラスして日傘を使用すると、日焼け対策の強化が可能です。紫外線から受ける肌へのダメージを軽減でき、シミ・しわなどの肌トラブルの発生を抑える効果もより期待できます。
また、日傘は顔や首、腕などの上半身を中心に、体の大部分をカバーできるアイテムです。敏感肌などの何らかの理由で日常的に日焼け止めが塗れない方も、傘をさすだけで肌に負担をかけずに日焼け対策ができます。
頭皮・髪へのダメージ軽減ができる
紫外線は肌だけではなく、頭皮や髪にもダメージを与えます。頭皮・髪がダメージを受けるとフケやかゆみのほか、薄毛を引き起こす原因になるため注意が必要です。
日傘をさすと、日焼け止めが塗れない頭皮と髪に直射日光が当たるのを防げます。紫外線を長時間浴びると白髪になりやすいとも言われているため、日傘を活用し頭皮・髪へのダメージを軽減するのがおすすめです。
メンズ日傘は恥ずかしい?
暑さによる熱中症のリスクや紫外線から受ける肌トラブルなどに悩まされるのは、女性に限らず男性も同じです。とくに働き盛りの世代は、男性のほうが暑さを起因とした熱中症などの体調不良になる割合が多いと言われています。自分の体を暑さ・紫外線から守るためにも、男性も日傘を活用して対策するのは恥ずかしいことではありません。
近年では、ユニセックスやメンズ日傘として販売される日傘が増加中です。日常的に使いやすいものやファッションアイテムの1つになるようなおしゃれなデザイン、また、ビジネスシーンにも最適なデザインまで幅広く展開されています。
色やサイズ、仕様などバリエーション豊富な中から、使用シーンに合わせて自分好みの日傘を選んでみると、生活に取り入れやすくなるでしょう。
日傘を持つ男性の割合
ウェザーニュースがスマホアプリを通して実施した調査では、2022年時点で日傘を所有している人は、全国平均で33%となる結果が出ています。日傘所有者の割合を男女別でみると、それぞれの数値は下記の通りです。
・男性:10%
(出典:ウェザーニュース「日傘の所有率は女性8割 男性も1割にのぼる」/https://weathernews.jp/s/topics/202205/240205/)
所有率は女性のほうが高いものの、男性も10人に1人が日傘を持っていることがわかります。
メンズ日傘を使う人は増加している
ウェザーニュースの調査からわかるとおり、男性の10人に1人が日傘を所有しています。デザインや仕様など、日傘のバリエーションは豊富に展開され始めており、実際にメンズ日傘を使う人は増加中です。
スコープが実施した調査では、日傘の所有に肯定的な姿勢をもつ男性は、主に下記のような3つのシーンでの活用を目的に増加しています。
・紫外線から受ける肌のダメージを軽減するため
・アウトドア中の暑さ・紫外線対策をするため
(出典:SCOPE「-夏の新マーケット徹底研究-「男の日傘」がこの夏ブームに?! 普及の鍵は「携行性」と「アウトドア人気」」/https://www.scope-inc.co.jp/view/ddp_report_2307/)
外出時の移動など屋外活動中の快適性・肌の健康保護を目的として、日傘を使用するという意見があります。
アウトドア人気も日傘を使用する男性が増えている理由の1つです。暑さ軽減と紫外線対策ができる日傘は、キャンプや釣り、ハイキングなどのアウトドアでも活躍が期待できます。
メンズ日傘の効果的な選び方
日傘は製品によって備えている機能や仕様が異なります。購入の際は、製品ごとの違いや備えている機能・仕様を確認したうえで選びましょう。
ここでは、日傘を選ぶ際のチェックポイントを5つ紹介します。
遮光率やUVカット率
日傘を選ぶ際に、とくに暑さ対策を重視したいなら「遮光率」を確認してください。遮光率とは、光を遮る割合を表している数値のことです。
たとえば、下記のような表記の場合、数値が高い99.99%以上のほうが光を遮る度合いが強く、暑さの軽減が期待できます。
・遮光率99.80%以上
紫外線対策を重視する場合は「UVカット率(紫外線遮蔽率)」が高い製品を選ぶのがおすすめです。UVカット率とは紫外線をカットできる度合いを表しており、数値が高いほど紫外線を遮断できます。より高い紫外線対策効果を得たい場合は、UVカット率90%以上の日傘を選びましょう。
重量とサイズ
日傘を購入する際は、重量とサイズの確認も大切です。重いと日傘をさしたときに腕に負担がかかるほか、持ち歩くのが面倒になってしまいます。反対に軽すぎると、風が強い日に安定して日傘をさせない場合があるため、ある程度の重量と丈夫な作りの製品を選ぶのがおすすめです。
サイズは使用頻度が多いシーンに合わせて選びましょう。通勤時の使用がメインであれば、小さめのサイズを選ぶと室内にいる間はカバンに収納できます。キャンプ場などの広い場所で長時間使用する場合は大きめのサイズを選ぶと、より広い範囲の暑さ・紫外線対策が可能です。
機能性と利便性
下記のような機能性・利便性も確認すると、より使い勝手がよい日傘を選ぶのに役立ちます。
晴雨兼用タイプ | 晴れの日だけではなく雨天時にも使用できる日傘です。天気の崩れが気になる際に、日傘と雨傘をそれぞれ持ち歩く手間がなく荷物を減らせます。 |
耐風性 | 耐風性が備わっていると、風が強い日でも途中で日傘の骨が折れる心配が少なくすみます。 |
自動開閉機能付き | 開閉ボタンを押すと、ワンタッチで日傘を閉じたり開いたりできるタイプです。手荷物が多いときも楽に日傘を扱えるため、利便性が高いと言えます。 |
耐風性や自動開閉機能は、機能・利便性ともに優れたポイントです。ただし、備わっている機能の特性上、日傘そのものが重くなる傾向があるため注意してください。
重視したいポイントや必要な機能を考慮して、自分にピッタリの日傘を選びましょう。
折りたたみ傘か長傘か
日傘は主に、折りたたみ傘と長傘の2つのタイプに分けられます。折りたたみ傘は名前のとおり折りたためるのが特徴で、使わないときはコンパクトに収納できる携帯性に優れたタイプです。長傘は折りたたみ傘のようにコンパクトさはありません。ただし、折りたたむ必要がないため開閉に手間がかからない、かつサイズが大きい利点があります。
それぞれ良し悪しがあるため、用途によって折りたたみ傘と長傘を使い分けるのがおすすめです。
また、手元のグリップ部分にも注目しましょう。U字型の持ち手は持ちやすさがあるものの、傘の全長が長くなる傾向があります。なるべく小さな日傘を希望する方は、持ち手がコンパクトな手のひらに収まるタイプを選ぶのも一案です。
使用シーンや洋服に合うデザインを選ぶ
日傘は製品によって生地の色や柄・模様などのデザインが異なります。日傘を使用するシーンに合うデザインを選び購入するのも1つの方法です。
たとえばビジネスシーンであれば、色や柄が控えめなシンプルなデザインを選ぶと、スーツなどのかしこまった服装に合わせても日傘が浮くことを避けられます。プライベートの場合は、普段のコーディネートに合うデザインを選んで統一感を出したり、アクセントとして普段は取り入れない色を選んだりして楽しむのもおすすめです。
おすすめのメンズ日傘をピックアップ
近年はビジネスシーンからちょっとしたお出かけまで使える、さまざまなデザインの日傘が販売されています。性別関係なく日常的に取り入れやすいデザインが増えており、バリエーションが豊富です。
ここでは、自分用としてはもちろん、プレゼントとしてもおすすめのユニセックスの日傘やメンズ日傘を紹介します。なお、製品に関する仕様や販売内容は2024年3月26日時点の情報です。
【モンベル】サンブロックアンブレラ
モンベル(mont-bell)のサンブロックアンブレラは、表面にシルバーコーティングが施されている晴雨兼用の日傘です。優れた遮熱性をもち、日常的な使用以外にトレッキングなどのアウトドアでも活躍が期待できます。
▼【モンベル】サンブロックアンブレラ
▽サイズ
重量:200g
モンベルは日傘のほかにも、軽量で旅行時の持ち歩きに最適な「トラベルアンブレラ」を販売中です。背中側の生地が長く、雨の日でも背負ったバックパックが濡れにくい設計の「ロングテイルアンブレラ」なども取り扱っており、豊富な種類がそろっています。
【ラルフローレン】メンズ用折畳雨傘兼日傘
レイングッズの製造・販売を中心に行うムーンバット社製の、ラルフローレン(RALPH LAUREN)のメンズ晴雨兼用日傘です。「遮光率99%・UVカット率99%」と、暑さ・紫外線対策の両方の機能を備えています。
カバーのスナップボタンと本体のストラップにラルフローレンのポニーの刻印があるほか、傘の部分にも刺繍でポニーのマークが施されています。
▼【ラルフローレン】メンズ用折畳雨傘兼日傘
▽サイズ
ネイビーの生地に赤と白のステッチが印象的なデザインです。
【ノースフェイス】メンズ モジュールアンブレラ
直径100cmと背負ったリュックまで覆えるサイズが特徴の、ノースフェイス(THE NORTH FACE)の傘です。紫外線カット率を85%以上備えているため、日傘としても活用できます。
▼【ノースフェイス】メンズ モジュールアンブレラ
▽サイズ
重量:約230g
大きな特徴として、シャフトと骨、生地がそれぞれ分解できる構造となっていることが挙げられます。交換用パーツが別途販売されており、いずれかの部位が破損しても修理によって使い続けられる嬉しい仕様です。
【クニルプス】折りたたみ傘 T220シリーズ
T220シリーズは、ドイツの傘ブランド「クニルプス(Knirps)」の主力シリーズです。ワンタッチの自動開閉機能は、シャフトが不意に飛び出さないよう安全機能がついています。
開閉試験は1,000回クリアしているほか、風速41.6m/秒(時速150km)に耐える性能も兼ね備えている高い品質が特徴です。
(出典:Knirps「「セーフティー・システム」搭載の人気モデル。」/https://www.knirps.jp/product.html#t220)
▼【クニルプス】折りたたみ傘 T220シリーズ
▽サイズ
使用時:直径約97cm
親骨の長さ:約53cm(8本骨)
重量:約345g
白から黒へとグラデーションがかかる模様と、ストライプが印象的なデザインとなっています。
【ロサブラン】100%完全遮光 メンズ 65cm
耐久性・機能性ともに高品質な日本製の生地が用いられた、芦屋ロサブランの日傘です。傘の内側はブラックラミネート加工が施されており、建物や地面からの光の照り返しを吸収する効果が期待できます。
▼【ロサブラン】100%完全遮光 メンズ 65cm
▽サイズ
直径:約109cm
全長:約90cm
重量:約420g
上品なデザインで、とくに「ネイビー×ブラックカラー」はクールな印象でビジネスシーンにもおすすめです。なお、芦屋ロサブランは一部製品を除き、壊れた日傘の修理対応を受け付けています。
【ウォーターフロント】Waterfront公式 LIM全天候
UVカット率99.9%以上・遮光率99.99%以上の「ウォーターフロント(Waterfront)」の晴雨兼用日傘です。屈曲性のある骨構造が用いられているため風のあおりに強く、衝撃による破損リスクを抑えられます。
▼【ウォーターフロント】Waterfront公式 LIM全天候
▽サイズ
全長:約59.5cm
親骨:約55cm
重量:約273g
ウォーターフロントは、1980年代半ばから洋傘メーカーとして傘の企画から製造、販売まで一貫して行っている企業です。
(出典:Waterfront「会社概要」/https://www.water-front.co.jp/company/)
長年培われた知識と技術で作られた上記日傘は、「太陽・雨・風」と全天候への対策ができる機能性・利便性に優れています。
【断熱パラソル】日傘 長傘
直径が約101cmと、日差しをしっかりブロックできる大きめサイズの日傘です。傘の生地には特殊な断熱シートが挟まっており、傘内側の温度上昇の軽減に役立ちます。UVカット率99%以上の機能も備えているため、紫外線対策も可能です。
▼【断熱パラソル】日傘 長傘
▽サイズ
全長:約80cm
親骨:約60cm
重量:約395g
断熱パラソルは、対水圧試験をクリアしている製品です。突然の天候不良にも対応できる晴雨兼用となっています。
【ビバリーヒルズポロクラブ】自動開閉式 折りたたみ傘
「ビバリーヒルズポロクラブ(BEVERLY HILLS POLO CLUB)」は、世界各国の消費者から指示を得ているトータルファッションブランドです。英国の伝統競技「ポロ」をモチーフにしたブランドロゴが印字された日傘は、晴雨兼用で自動開閉機能付きとなっており、機能性・利便性を兼ね備えています。
▼【ビバリーヒルズポロクラブ】自動開閉式 折りたたみ傘
▽サイズ
全体の長さ:61.5cm
直径:約100cm
収納時の長さ:約32cm
重量:約292g
生地はブラックとネイビーの2色展開で、無地もしくはストライプでデザインされています。無地・ストライプともにファッション性が高く、ビジネスシーンからプライベートまで使用できるデザインです。
【Minimo】超小型自動開閉折り畳み傘
「Minimo」は、折りたたみ傘としての携帯性にフォーカスして作られている日傘です。折りたたみ時は19.5cmとコンパクトな長さで、ポケットなどの小さな空間にも収納できるサイズになります。
▼【Minimo】超小型自動開閉折り畳み傘
▽サイズ
親骨の長さ:48cm
開放時直径:89cm
開放時全長:51cm
重量:260g
小さなサイズで持ち運びやすいのにくわえ、自動開閉で手軽に使いやすいのもMinimoの特徴です。
【HEATBLOCK CHAMBRAY】折りたたみ傘 自動開閉
撥水加工が施された日本製の生地で作られている日傘です。遮光率99.99%以上・UVカット率99.9%以上の機能をもち、雨にも対応できる晴雨兼用となっています。
▼【HEATBLOCK CHAMBRAY】折りたたみ傘 自動開閉
▽サイズ
収納時:約5.5cm×26cm
重量:約260g
カラーはブルーとブラウンの2色展開で、生地には霜降り状のムラがあるのが特徴です。口コミを見ると、生地が厚めでたたむのが少し大変との意見がある一方で、しっかり日差しを遮るとして高い評価を得ています。
まとめ
日傘をさすと夏の暑さ・紫外線対策が可能です。日焼け予防のほか、日光を遮断することで体感温度が下がるため、熱中症予防と発汗量を抑える効果も期待できます。汗ジミが軽減でき身だしなみのケアにも役立つ、利便性の高いアイテムです。
日傘は女性が使うものとイメージを持つ方もいますが、2022年に実施された調査では、男性の10人に1人が日傘を所有しているという調査結果が出ています。近年はメンズ日傘として男性も使いやすいデザインが増えているため、夏の外出時の快適性や肌の健康保護を目的に、日傘を取り入れてみてはいかがでしょうか。