顔のシミ・肝斑(かんぱん)には種類がある?原因や特徴は?

一見同じように見える顔のシミ。しかし、シミは全て同じではなく、それぞれの生活習慣やホルモンバランス、遺伝など、さまざまな要因で発症しています。そのため、自己判断で間違った治療をすると、今あるシミを悪化させてしまうことも。

こちらの記事では、そのシミの種類・原因・特徴についてお伝えします。

【シミ・肝斑は種類によって原因・特徴が異なる】

シミ・肝斑は種類によって原因・特徴が異なる

ひとことで「シミ」とはいっても、シミには種類があり、それぞれ特徴と発症する原因が異なります。
大きく分類すると、下記の4種類です。

【老人性色素斑】加齢とともにできやすくなる

一般的に「シミ」と呼ばれるもの。発症しやすくシミの代表といえるものです。
見た目は、薄茶色や茶色で比較的シミの境界がハッキリとしています。原因は紫外線を浴びたことによるメラニンの蓄積。顔だけではなく、腕や手の甲などにもできやすく、30代から加齢とともに発症しやすい特徴があります。

【肝斑(かんぱん)】ホルモンバランスの崩れによるシミ

一見「老人性色素斑」と似た症状で判別しにくい「肝斑」ですが、シミ部分の境界がハッキリとしておらず、薄い褐色のものです。ほほ骨から目尻の下・口の周辺やおでこなど広い範囲に発症します。また、左右対称にシミが出ることも特徴です。原因は、女性ホルモンのバランスが崩れることによるもので、30代から50代後半にかけて、男性よりも女性にでやすい症状となっています。

【雀卵斑(じゃくらんはん)】主な要因は遺伝的なもの

一般的に「そばかす」と呼ばれているもの。
黒にちかい茶色や薄茶色などの小さな斑点が、鼻・左右の頬にたくさんあり、肩から手の甲、背中などにも斑点が出る場合があります。5歳ごろの幼少期から症状が出ることが多く、思春期に濃い斑点となります。原因は主な要因として、遺伝的なものであるといわれています。

【ニキビ・傷・虫刺されの色素沈着】日々の摩擦によるダメージも注意

ニキビ・傷・虫刺されなどの炎症により、色素沈着がおこりシミとなる場合があります。また、洗顔時の力の入れすぎによる摩擦や、刺激のつよいメイク用品など、日々の習慣で繰り返しおこる肌へのダメージが蓄積されることも、シミの原因となります。

【シミの治療は適切なものを】

シミの治療は適切なものを

シミの治療法は、トラネキサム酸といった飲み薬やハイドロキノンなどの塗り薬、そのほかレーザー治療や光治療などがあります。しかし、ご紹介したとおりシミには種類があり、それぞれ最適な治療法が異なります。似たような症状であっても、間違った治療を行うと症状を悪化させてしまう可能性があります。そのため、ご自身で判断せず専門知識のある医師の診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。

【まとめ】

シミには種類があり、それぞれ原因と特徴が異なることをお伝えしてきました。
気になるシミはついつい自己判断で改善方法を調べ、いろいろと試してみたくなるものです。しかし、自己判断による治療でシミを悪化させてしまうと、完治までにさらに時間を要することも。
肌は一生つきあっていくものです。だからこそ、適切で効果的な診断と治療を受け、健康的な肌を目指しましょう。