ノンカフェインのルイボスティー|メリット・デメリットや飲むタイミング

ノンカフェインのルイボスティー|メリット・デメリットや飲むタイミング

朝食やおやつ、仕事中にコーヒー・紅茶などを飲む方もいるでしょう。筆者自身、以前はコーヒーを1日に3杯ほど飲んでいましたが、胃炎になったことをきっかけに、カフェインが胃や体に与える影響について考えるようになりました。

コーヒーの代わりになるような胃への刺激が少ない飲み物を探した結果たどりついたのが、ノンカフェインのルイボスティーです。ルイボスティーは「健康茶・美容茶」とも言われ、身体に嬉しいメリットがたくさんあります。

この記事では、ルイボスティーとはどのような飲み物かメリットやデメリットのほか、飲むタイミングなどを紹介します。

ルイボスティーとは?

ルイボスティーは、南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈一帯に自生する「ルイボス」から作られる飲み物です。ルイボスは針葉樹のような松に似た細長い葉を持っており、乾燥させた葉がルイボスティーとして利用されています。

スッキリとした後味が特徴ですが、初めて飲む方は味にクセを感じる可能性があります。

美容・健康茶と言われるルイボスティーのメリット

美容・健康茶と言われるルイボスティーのメリット

ルイボスティーが美容・健康茶と言われるのは、体に嬉しいメリットがあるのが理由です。ルイボスティーのメリットは、主に以下の5つが挙げられます。

ノンカフェイン

ルイボスティーはノンカフェインで胃への刺激が少ない飲み物です。対して、カフェインを含むコーヒーや紅茶は、摂取量が多いと胃だけではなく体調に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

カフェインについて、農林水産省のページには下記の記述があります。

「カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。」

(引用:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html 引用日:2022/8/8)

カフェインはコーヒーや紅茶以外にも緑茶・ウーロン茶、コーラ、エナジードリンクなどの飲み物に含まれています。カフェインの摂取量を抑えたい方や、カフェインによる胃・体への影響に悩む方には、ルイボスティーはノンカフェインでおすすめといえる飲み物です。

リラックス効果

ルイボスティーはリラックス効果が期待できるのもメリット

ルイボスティーに含まれるマグネシウムには、イライラなどの神経の興奮を抑えて精神を安定させる働きが期待できます。そのため、休憩中やリラックスタイムにルイボスティーは最適です。

また、あたたかい飲み物には、内臓の血行を促進させる効果やリラックス効果が期待できます。リラックスタイムにルイボスティーを飲む際は、とくにホットにして飲むのがおすすめです。

便秘改善

マグネシウムはリラックス効果以外にも、腸の中で硬くなった便を柔らかくする効果が期待できる栄養素です。ルイボスティーを飲むことによってマグネシウムを摂取できると、腸の中の便が水分を含み柔らかく膨張します。腸が刺激されて排便が促され、便秘の改善につながる可能性があります。

美肌効果

ルイボスティーには、SOD酵素(スーパーオキシドジスムターゼ)と呼ばれる活性酸素を除去する力のある酵素が含まれているため、美肌効果が期待できます。

活性酸素とは、呼吸によって体に取り入れられた酸素の一部です。免疫力を高める役割をもっていますが、増えすぎるとシミやしわ、肌荒れを引き起こす原因になります。ルイボスティーを飲むと、SOD酵素によって活性酸素の除去効果が得られる可能性があるため、シミやしわ、肌荒れ予防の効果が期待できる仕組みです。

むくみ改善・高血圧予防

ルイボスティーにはカリウムが含まれています。カリウムは体内に残った余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがある栄養素で、むくみ改善に効果的です。余分なナトリウムを排出すると血圧を下げる効果も期待でき、高血圧予防へとつなげられます。

ルイボスティーのデメリットや注意点

ルイボスティーのデメリットや注意点

ルイボスティーによる副作用は、基本的にはないと言われています。しかし、適量を超えて飲みすぎると、体に悪影響を及ぼす可能性がゼロではありません。下記のような症状を引き起こすケースがあるため、ルイボスティーを飲む際は適量を意識するのが大切です。

・下痢
ルイボスティーは便秘改善の効果が期待できる一方、飲みすぎるとおなかを下す可能性があります。ルイボスティーに含まれるマグネシウムの過剰摂取とならないよう注意が必要です。

・胃痛
ルイボスティーにはマグネシウムをはじめ、カルシウムやナトリウム、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。飲みすぎるとミネラルの過剰摂取で胃が痛くなる恐れがあるため、適量を飲むように意識しましょう。

・トイレが近くなる
ルイボスティーにはカリウムが含まれているので、利尿作用によってトイレが近くなることがあります。リラックス効果を目的に就寝前に飲む際は睡眠の質を下げないために、飲む量を少なめにしたり薄めにして飲んだりするなどの工夫が必要です。

ルイボスティーの適量は1日500ml、マグカップ2杯ほどと言われています。適量を超えて飲みすぎると栄養素の過剰摂取などが原因となり、上記のようなデメリットとなる症状が出る場合があるため注意しましょう。

もともと胃などの消化器官が弱い方は、まずは体調をみつつ少量から飲み始めるのがおすすめです。

ルイボスティーはいつ飲む?

ルイボスティーを飲むタイミング

カフェインを含むコーヒーや紅茶は覚醒作用があります。就寝前に飲むと寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりする可能性があるため注意が必要です。対してルイボスティーは、ノンカフェインかつスッキリとした味わいをもちます。就寝前のほか、以下に挙げるような時間帯に飲むのもおすすめです。

起床後・空腹・食前時

ルイボスティーはノンカフェインのため、空腹時や食前に飲んでも胃への刺激・負担が少なく済みます。朝の起床後、朝食を食べる前にホットで飲むと、空っぽになっている胃をあたためられます。

食事中

ルイボスティーは後味がスッキリとしている飲み物です。食事中に飲んでも料理の味を邪魔しません。濃い味や薄味の一品も、ルイボスティーと組み合わせて食事を楽しめます。

就寝前

ルイボスティーは、カフェインによる覚醒作用がありません。寝る前に飲んでも睡眠への影響が少なく済むメリットがあります。就寝前に飲む際は利尿作用を考慮して、ベッドに入る1時間前を目安に、身体をあたためる効果があるホットで飲むのがおすすめです。

ルイボスティーの淹れ方

ルイボスティーの淹れ方

ルイボスティーの淹れ方は、煮出し・水出しの2種類があります。煮出しは、沸騰したお湯に茶葉を入れ弱火で数分煮出します。火を止めた後は茶葉を取り出し、ホットもしくは冷やしてアイスで飲むのもおすすめです。

水出しで淹れる場合は、清潔なボトルなどの容器に茶葉と水を入れ、数時間から一晩抽出させます。茶葉を取り出した後は冷やしてアイスで飲んでください。

なお、詳しい淹れ方はメーカーによって茶葉(ティーバッグ)の量や水・お湯の量、煮出し時間などが異なるため注意しましょう。購入した商品のパッケージや、メーカーホームページに記載の方法を確認し、適切に淹れてルイボスティーを楽しんでください。

ルイボスティーの飲み方はストレートのほかにアレンジも

ルイボスティーの飲み方はストレートのほかにアレンジも

ルイボスティーはストレートで飲む以外にも、アレンジを加えて飲むのもおすすめです。たとえば、アレンジ方法として以下の2つが挙げられます。

ルイボスミルクティー

煮出したルイボスティーに牛乳を注ぎ、ハチミツやメープルシロップを加えるアレンジです。牛乳が加わることで、スッキリとしたルイボスティーが優しい味わいに変化します。さらに、ハチミツやメープルシロップによって甘さが足されるため、ルイボスミルクティーはおやつの時間にも最適な飲み物です。

ジンジャールイボスティー

煮出したルイボスティーに、すりおろした生姜を加えるアレンジ方法です。ホットのルイボスティーに生姜が加わることで、身体をあたためる効果がさらに期待できます。寒い季節や冷えた体をあたためたい時には、とくにおすすめです。

まとめ

ルイボスティーの特徴として、ノンカフェインであることが挙げられます。空腹状態で飲んでも胃への刺激が少なく済むため、カフェインによる胃や体への影響に悩む方におすすめの飲み物です。また、リラックス効果や便秘改善に加え美肌効果、高血圧予防などの嬉しいメリットもあります。

飲みすぎるとトイレが近くなったり、下痢や胃痛を引き起こしたりする可能性がある点には注意しましょう。デメリットや注意点も把握したうえで、適量を飲むように意識してください。